2012年


2012年11月

<不況 また 良し>

 9月の景気動向調査では、6か月連続で指標が悪化しており、内閣府は景気判断を「足踏み」から「下方への局面変化」と下方修正し、「すでに景気は後退局面に入った可能性が高い」と発表した。7〜9月のGDPも、年率換算で前期比3.5%の減少である。1012月はさらに悪化するのではという予測も流れている。中国での排日運動の高まりが、輸出入に大きな影響を及ぼし、国内では安定しない政局で予算執行が遅れるといった前代未聞の事態が一層経済活動を停滞させている。

 昨年の3.11東日本大震災以降、その復興需要で少しは景気が良くなるのではと考えたことは、人の不幸で飯を食うような考え方と大いに反省です。不況は会社の危機感を鮮明にします。「不況また良し」とは松下幸之助氏の言葉です。多くの苦難を乗り越えてきた氏も、自分が創業した企業が、今のような危機的状態に陥ることは予想もしなかったかもしれません。家電王国と言われた関西も、その王達が全員苦境に陥っているのだから、その城下町の関西が厳しいのは当たり前です。

先日、弊社の社長が参加して来た講演会の報告を聞きました。「不況こそ会社を強くするチャンスと考えよ」という内容です。業績を上げる基本的な方法は、どんな時にも2つしかないというのです。社内のコミュニケーションを高め、お客様への訪問頻度を上げるという二つです。又、報告を聞いてなるほどと思ったのは、「売上は上げるものではなく、上がるもの」「利益は高めるものではなく、高まるもの」という考え方です。売上をいくら上げよ、利益をいくらにしようという数値目標も必要だと思いますが、お客さまにとって、社員にとって良いことをやる仕組みを徹底的に考えて、実践する、そして、それが習慣づくまで継続する、そういった計画を作成し、実践し、再考する、その結果が売上向上であり、利益がUPするというものです。売上、利益は行動の結果でしかありません。大事なのはそれを生み出す仕組みであり、経営者の考え方なのですね。景気が悪いということは、仕事が減っていることであり、それだけ時間が余っているはずです。忙しい時は考える時間もないとぼやいていた人が、ヒマになったらなったで、やることがないと又ぼやくのも事実です。

景気はいつの時代も循環します。ここ20年余りは、その山と谷が低くなっていますが、谷の次は必ず低いとはいえ山が来ます。一刻も早くその余った時間で、必死で次の自社の行く道を考え、その方向に向かって種をまき、次の山が来た時に備えたいものです。

<鉄鋼業界の動向>

ここへ来て、高炉メーカーの減産も効果なく、流通在庫が膨らみ出している。高炉メーカーは減産すればするほど、効率がダウンするので、スラブといわれる高炉から出てきた鉄のかたまり状態の物を下工程をかけずに輸出に回している。しかし、その輸出先である中国国内も過剰感が出てきているため、そのスラブを使って作られた鉄鋼製品が安値で逆輸入してくる可能性がある。そうなるとさらに市況は悪化するという悪循環に陥る可能性も懸念して、市況を見守っている状況である。


<僕の夢Part1>「小学6年生 鈴木 一郎」

「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。その為には中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには練習が必要です。3歳から7歳までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは365日中360日は激しい練習をしています。そんなに練習しているのだから、必ずプロ野球選手になると思います」

<僕の夢Part2>「小学6年生 石川 遼」

2年後…中学2年生、日本アマチュア選手権出場

 3年後…中学3年生、日本アマチュア選手権ベスト8

 4年後…高校1年生、日本アマチュア選手権優勝、プロのトーナメントでも勝つ

 6年後…高校3年生、日本オープン優勝

 8年後…20歳、アメリカへ行ってマスターズ優勝」

<最近の動き>

1102425日の勧業展には、多くの方にお越し頂き、社員一同感謝しております。ありがとうございました。新しい出会いも今まで以上にあり、その後、早速数社のお客様から前向きなお話をいただきました。今までは金属加工コーナーに出展していたのを、今回は思い切って、紙工品のコーナーに変えて出展したことが新たな出会いを生む元になったのだと思います。今後一層、さらに技術力を高めて行いく所存です。



2012年9月

<中小企業に出来る?中間技術開発>

 原発を再稼働させなければ、大停電が起こるかもしれない、火力発電所をフルパワーにすると原材料費が上がって、値上げしなければならないといった脅迫とも受け止められる政府と電力会社の発表に、国民は仕方がないから再稼働を承認したのかどうかよくわからないうちに節電の夏は終わろうとしている。予想通り猛暑日が続き、連日、熱中症にご注意をと天気予報士は訴え続け、電気のない生活なんてと考えさせられた一夏であった。

 前号の<今月の一冊>に掲載したイギリスの経済学者E..シューマッハが1973年に書いた「スモールイズビューティフル(人間中心の経済学)」は、新しい経済のあり方を考える一助として非常に示唆に富んだ本であった。それは39年前に書かれたにもかかわらず、今まさに日本で起こっている原子力発電所の問題や、急速に経済発展をとげている新興国に起こっている都市部と内陸部での経済格差の問題等々、その当時まだまだ上昇勢いの強い時代に警鐘を鳴らし、経済や企業の基本となる目的を見直し、目標を変えるべきだと著している。この著書の中で、目標とすべきは、「人間の顔を持った技術(中間技術)開発と持続可能な消費生活」と書かれている。この「中間技術開発」こそ表題通り、大企業ではなく、中小企業が得意とする分野である。

 雇用を減らすための大規模技術開発ではなく、安くて誰でも手に入れられ、小さな規模で応用でき、人間の創造力を発揮させるものが中間技術とうたっている。

読んでいて具体的なイメージがわかないなと感じていた時、まさにこれだという情報がテレビから流れてきた。

この節電の夏で注文が殺到した中小企業がある。栃木県那須高原にある「非電化工房」という中小企業である。名前の通り、電気を使わない製品を作っている。又、サッカーすればするほど蓄電されるサッカーボールがあり、乳幼児が低体温症にかかった場合、先進国では、高価な保育器に入れて幼児を守るが、低開発国ではそれに代わって寝袋の様なものに何度でも使える保温シートを入れて、乳幼児の低体温を防ぐものがある。それらはどれも中小企業が開発したものであり、又その寝袋式保温器の優れたところは、現地の糸を使い、現地の人が作れる、すなわち新たな雇用の場が発生するのである。こういった技術・商品開発が「中間技術」と言われる具体例であろう。伝統工業の在来技術を使い、これに先進技術の知識を加味して適当に改良を加えることで新しい商品を開発する事、これなら何となくできそうな気がしませんか?しかし、人一倍の勉強と努力入りますが・・・

<鉄鋼業界の動向>

世界的な景気減速、国内建築業界の減速というダブルの需要後退の影響で、中国国内の鉄鋼製品が供給過剰になってきている。製造メーカーのほとんどが国営企業であり、地方へ行くとそれが中小企業となる為、減産をせずに従来通りの生産をしているためである。余剰製品が海外に向けて安値攻勢をかけてくる可能性が大である。

 国内はこれといった景気対策が打たれていないために、需要不足で相変わらず低調な荷動きのまま推移している。

<今月の一冊>「スモール イズ ビューティフル」EFシューマッハ著

「我々は生産の手助けをしてくれる資本を創り出すために働いている。科学・技術知識・精緻な社会的インフラ、精巧な各種の設備等の資本がそれである。だが、これとても我々が使う資本のごく一部でしかなく、大部分は自然からもらうものである。それは人間には作れず、それがないと人間は何もできない、代替物のない資本の事である。この「宇宙地球号」の巨大な経済、とりわけそれに乗りこんでいる金持ちの乗客(豊かな国)の経済を考える場合に、これを見逃していいのだろうか」

<今月の二冊目>「IQ84 Book3」村上春樹著

「希望のあるところには、必ず試練がある。ただし希望は数が少なく、おおかた抽象的だが、試練はいやというほどあって、おおかた具体的だ」

<最近の動き>

1. デザイン関係の企業が集まって開かれた勉強会に参加してきました。そこで、ある金属関連の加工屋さんが、受注型企業から、自社製品開発型企業に転換すべく、金属素材を使ったカバンを作って発表されていました。勿論売れるに越したことはありませんが、まず、自社を変化させようという意気込みが大いに感じられて刺激を受けてきました。

2. 精密ペーパークラフト明治村建物シリーズ 

第2弾「西郷従道邸」   第3弾「ザビエル天主堂」 

                         


2012年7月

<良い経営者の必要条件>

 外ではユーロ圏のボヤを消しきれず、内では消費税増税法案が可決され、そのおまけで民主党の内部分裂と政争の火事が燃え広がっている。そうした渦中にあって、国内景気はもとより、復興の進捗も一向に改善されず、トップの姿勢が内外から厳しい批判にさらされている。

 以前、景気も悪く、暇で取り合えず時間だけはあった時、色々な経営者の話を聞きに行ったり、経営者の伝記本を読んだりしていた時があった。その中で、「学ぶ」は「まねる」が変異したということを知り、とりあえず自分ができる範囲のことを、自分流にアレンジして色々やってみた。この2カ月に1度の拙文「トンボの片思い」(名称は変遷しているが)もその時から始めたもので、今まで続いていることの一つである。その後も色々な経営者の方々と接してきたが、その中には知合った時は数名の会社であったのが、10数年たった今では、社員数200名以上の企業に成長されているところもあれば、以前は相当厳しい経営環境にあったにもかかわらず、今では内容的には羨むばかりの優良企業になっている会社もある。そのような会社の経営者の方々や、今では伝説的になっている経営者の方々には、以下のように共通する点があるように思う。

@前向きで根あかであり、何事もプラス思考である。

A勉強熱心である。

Bいいと思ったらすぐ行動に移す。

C好奇心が旺盛である。

D聞き上手である。

ここまでは、持って生まれた性格によるところも大きいから、中々まねるのは難しいかもしれない。

E朝の出社が早い。ほとんどの方がどの社員より早く出社する。

F自らがすすんで掃除をする。(特にトイレ掃除をされる方が多い)

性格に関係なく特に、このE、Fが私の知る狭い範囲において、社員が活き活きと働くいい会社の尊敬すべき経営者の方々の共通する行動であり、良い経営者になる必要条件のように感じる。やり続けたからと言って必ずしもいい会社になるとは限らないが、何もやらなかったら絶対にならないのは明らかなのだから、何か一つでも実行する方が数倍いいのは間違いのないことである。

<鉄鋼業界の動向>

 復興需要を予測していったん値上げされた一般鋼材、H形鋼等は、ここに来てスクラップ価格の下落と、復興需要の盛り上がりのなさでの在庫膨張とで値下がりしてきた。

他の品種は相変わらず弱含みで低迷したままである。

<今月の一冊>「スモール イズ ビューティフル」EFシューマッハ著

「将来のエネルギー供給についての安心感は、明らかに原子力の登場のおかげである。誰もが原子力は良い時期に出現したものと考えたが、原子力の本質について探求する努力はほとんど払われなかった。これは進歩のしるしであり、しかも安いエネルギーだとの保証が気軽に与えられた。

 一番大きい廃棄物と言えば、言うまでもなく耐用年数を過ぎた原子炉である。原子炉を使える期間が、20年か25年か、ないしは30年かといった些末の経済性の問題については議論がやかましいが、人間にとって死活の重要性を持つ問題は誰も論じていない。その問題とは、原子炉が壊すことも動かすこともできず、そのままたぶん何百年もの間、放置しておかなければならないこと、そしてこれは音もなく空気と水と土壌の中に放射能を漏らし続け、あらゆる生物に脅威を与えると言うことである。勿論地震は起こらないものと想定されており、戦争も内乱も、今日アメリカの諸都市に蔓延している喧騒も予想のなかには入っていない。使用済みの原子力発電所は、醜悪な記念碑として残り、人類の未来には脅威も動揺も全くないか、かりにそれがあったとしても、今日わずかでも経済的利益がある以上、未来は意に介する要はないという考えの愚かさを記録し続けるのである。」

1973年発刊)

<最近の動き>

1. 前号に書いた、今年、コラボする京都市立芸大の学生さんの作品の品評会に参加しました。さすがに若者、こんな発想我々にはないよねと言えるものがあり、これからその作品を形にしていくのが楽しみです。

2. 超精密ペーパークラフト「芝川又右衛門邸」を明治村に納品した時、これはマニア向け商品なので、お土産で気軽に買える「簡易版芝川又右衛門邸」キットの納品が決まりました。次の「西郷従道邸」「ザビエル天主堂」も7月中完成に向けて取り組んでいます。


2012年5月


<団塊の世代を考える>


先月発表された3月の日銀短観DI(良い―悪い)では、中小非製造業は12月の△14→△11と改善されたが、中小製造業のそれは△8→△102ポイント悪化した。さらに6月の予測では共に5ポイントの悪化を想定している。一部改善されたとはいえ、依然として水面下にいることに変わりがない。さかのぼって調べてみると、中小製造業では200712月の+2以来、足掛け5年に渡るマイナスである。中小非製造業に至っては、その時でさえ△12であり、相当長い期間マイナスである。

今年は、団塊の世代の第1陣が65歳を迎えてくる年であり、この3年間にこの世代が一気に65歳以上に突入する。上記のような景気低迷期において、全社一丸となって今の売上、利益確保に奔走しなければならないのは勿論だが、今後の自社の向かうべき道の方向へも種まきをしなければならないそのひとつの判断材料として、このことは見逃せないのではないだろうか。

その参考資料として、昨年総務省から発表された「家計調査年報」の中の全世帯の平均消費支出と、65歳以上の平均消費支出の比較を考察して見ると、保健医療費は当然65歳以上世帯が上回っているが、食料費では外食費は大幅に減り、魚介類、特に果物類の支出が伸びている。又住居費では、地代家賃は半分近くに減っているのに対して、修繕・維持費が大きく上回っているのを見ると、やはりリフォーム、修繕の需要が伸びるのがわかる。交通・通信費では、自動車関連費、通信費は共に約40%減じている。ということは今最も伸びているスマートフォン需要も、新しい高齢者向けコンテンツを創造しなければ急速に落ちてくる可能性がある。全世帯平均消費支出より、65歳以上のそれは、1か月約4万円弱少ない213217円だが、高齢化社会に突入して、単に消費の総需要は縮小するが、その細かい部門によっては、大いに伸びる消費動向があるという変化をとらえておかなければならない。

この団塊の世代が社会の中心的労働力となっていた時代は、家電メーカーが世界に向けて飛躍していた時代であった。今、その大手メーカーは価格競争の荒波の翻弄され、軒並み赤字に転落し、合併・リストラの大合唱の中にいる。大量生産・大量消費は、他のアジア諸国にシフトし、国内はますます多種多様化に拍車がかかってきている。いま65歳以上の高齢者と、これから65歳以上になって行く団塊の世代の高齢者も又、違う側面を持っているはずである。そのことも考慮して、多様化対応のシーズを探し続けなければならない。

<鉄鋼業界の動向>

 一般鋼材、特にH形鋼、厚板が復興需要を予測して値上げが発表されたが、他の品種は需要低迷によりあまり変化がない。


<今月の一冊>「千年、働いてきました」 野村 進著

「この国には、100年、200年、さらには1000年以上も存続する老舗が蝟集しているだけではない。量もさることながら、質が他のアジアの老舗とは歴然と違う。一言でいえば、手作業の家業や、製造業がずば抜けて多いのである。10万軒を超える創業百年以上の老舗の内、およそ45千軒が製造部門とされている。

 アジアには「商人のアジア」と「職人のアジア」があり、日本は稀有な「職人のアジア」なのである。「職人気質」は、その愛すべき偏屈さを含みこんだ上での賛辞だし、職人の技を究めたものは、「名人」として、最大級の賛辞を与えられてきた。

他の国では、労働を伴う仕事は、「王侯貴族の行うものでなく、下級な人々の仕事」とみなされていた。ところが日本では、例えば、鎌倉の鶴岡八幡宮に至る若宮大路の造成の際、源頼朝が工事を指揮し、舅の北条時政が土石を運んだという。後鳥羽上皇も、自ら刀を打った。他にも城主自身がもっこを担いで城造りに励んだ例は珍しくない。

 基本となる技術や精神は一貫していても、時代の変化に応じて柔軟に姿を変えてきた。」


<最近の動き>

1. 前号に書いた京都の「いとへん展」に出展する企業に選定されたご縁で、早速、京都芸大の学生さんが10名あまり会社訪問に来られました。レーザーでの作品や、加工技術を真剣に見学され、色々な質問も飛び出しました。

2. 1年以上かかった自社にとっては新たな挑戦であった超精密ペーパークラフトが完成し、「博物館明治村」に納品することになりました。その第1号は、もともと西宮市にあって、19951月の阪神淡路大震災で半壊状態になり、その後、明治村に寄贈され、移築された登録有形文化財「芝川又右衛門邸」のミニュチア製作用のペーパークラフトです。  完成品を自社に展示しておりますので、 お近くに来られた時は、ご覧ください。

2012年3月

<あの日から1年>

先月、岩手県陸前高田市で、自動車教習所を経営する社長の話をお聞きする機会がありました。会社が高台にあったため、幸いにして施設は無事残り、社員さんや生徒さんもすべて無事でした。しかし、社員さんの中には、ご家族が亡くなられた方が数名いらっしゃいます。その中の一人の女性は、娘さんが内定先の横浜の会社での研修から310日に帰ってこられ、翌日、おばあさんと一緒に津波に飲み込まれてしまいました。そして、1週間後に遺体が確認されました。残されたもう一人の娘さんと、その後、連日茫然自失の日々を過ごしていた時、その会社から出勤命令がありました。生徒のいない自動車学校に仕事があるわけないのに、と思いつつ出社して見ると、コースの中には救援物資の山ができていて、会社の中は、自衛隊の人とボランテイアの人でごった返していました。その日から、やりなれないけど他の困っている人々の為にと遅くまで仕事をし、そして帰れば疲れてやっと眠ることができました。その方から後日、売上のまったくない会社であるのに、早々と「一人も解雇しない」宣言を出されたその社長宛てに手紙が届きました。そこにはこう書かれてありました。

「働けるということ、会社があるということで、生きる意味を知りました。」

「ある日突然、自社の建物がなくなったら、売上が0になったら」と考えた事もなかった命題を突きつけられました。これが事実として起こったのです。想定外ではすみません。本当に社員にとって必要な会社であるのか、あり続けられるのか、社員だけでなく、その家族、同時に自分の家族の生活を守れるのか。そのためには経営者としてどのように考え、どんな行動を取らなければならないのか。

6550万年前、それまで闊歩していた恐竜が、ある日メキシコのユカタン半島に衝突した直径180kmの隕石の影響で、地球環境が激変し、絶滅したと言われます。しかし、すべての生き物が滅びたわけではありません。大きい恐竜が消えて、小さく数の多い生き物は種を残したのです。ダーウィンの「進化論」は「環境の変化に対応した生物が生き残る」と唱えましたが、最近の研究では違った進化論が考えられています。それは「生物は突然変異を繰り返している。ある時、今までと違った環境に変わっても、その環境に適した突然変異した形態の種が残る」というものです。まず環境の変化が起こり、その変化に合わせて変異するのではなく、まず変異ありきなのです。どのように環境が変化するか読み切れるものではありません。だから、企業は前もって変異し続けなければならないのですね。

<鉄鋼業界の動向>

 日本だけでなく、世界的に粗鋼生産量がダウンしている。昨年のEU諸国の金融危機に端を発した停滞が尾を引いている模様。その影響で、震災復興の需要が盛り上がらないまま、国内の市場動向も停滞気味である。しかし、一部精密機器メーカー、環境関連メーカーに明るい兆しが出ている。特に関西は、無くなったとはいえ大手電機メーカーが軒並み赤字に転落した影響か、低迷の色合いが濃厚である。


<今月の一冊>「日本で一番大切にしたい会社」坂本光司著

「会社経営とは5人に対する使命と責任を果たすための活動である。その使命とは

1.社員とその家族を幸せにする。

2.外注先、下請企業の社員を幸せにする。

3.顧客を幸せにする。

4.地域社会を幸せにして、活性化させる。

その結果、自然に生まれる株主の幸せ

そして、重要度の高いのはこの順番なのです。本当にいい会社は、高い利益を上げている会社ではなく、継続している会社です。業績を上げるのはそのために必要な手段なのです。

『儲かるか儲からないか』とか、『他社に勝つか負けるか』といった視点でなく、『正しいか正しくないか』『どんな判断をすることが社員のため、お客様のため、地域社会のためになるのか』といった、会社が持っている正義感や倫理観に立って判断しなければなりません」


<最近の動き>

1.京都の芸術系大学6校のデザイン作品展「いとへん展」に出展する産官学連携企業に選ばれました。4月の新年度からそれらの学生さん達と連携して、新デザイン、新商品を考えていきます。

2.八百屋マン・マーケットが毎週土曜日、UR都市機構東長居住宅で、奈良の野菜を販売している方と連携して、そこでも販売を始めました。


2012年1月

<新年にあたって>

昨年末、中小企業家同友会の講演会で、2015年が一つのターニングポイントになるという話を聞きました。今、問題になっている円高は、2015年までは解消されないであろうということです。わが国も財政赤字に陥っているのに、円の価値が他の通貨より高くみられるのは、日本の国債を買う95%が国内金融機関、個人を含む国内投資家だからで、身内でお金を回しているようなものだから、急に金返せとはならないのである。その中でも郵貯銀行は大きく買い込んでいる。以前は、高い金利で資金をどんどん集められたが、小泉改革により民営化された結果、金利は他の金融機関と変わらなくなったために資金が集まりにくくなった上に、海外投資の失敗等で急速に目減りしているそうである。その講師曰く、この郵貯残高が底をつくのが2015年。底をついた時点で、財政収支を大幅に改善しなければ、日本の世界的評価が下がるから、収入アップの消費税導入も2015年という筋書きになっているとのことである。

それが当たるかどうかは分からないが、2015年が一つのターニングポイントと考え、

弊社が毎年15日に行っている新年ミーテイングでは、今年は半期の総括・計画修正だけでなく、3年後の2015年元旦にはどのような会社になっていたいか、中期ビジョンをみんなで考えてみました。今取り組んでいる新たな仕事づくりが、それぞれ自立していき、社員の家族や、地域の若者を、雇用吸収できる会社になっていきたいとの意見。そのような会社になっていればみんなの意見の会社なのだから、3年間に大きく時代が変わっていようと、2015年の元旦には希望の光を見つめられる会社になっているだろうと思っています。

今年は初代通天閣が建ってから100年目を迎えるそうです。パリの凱旋門とエッフェル塔を足したような初代の通天閣は、第2次大戦中、足元の火事で土台がもろくなり、おりしも軍による金属供出命令もあって昭和19300トンの鉄クズと化しました。終戦後、地域の人達は、以前の賑わいを取り戻す象徴として通天閣復興に取り組み、全額地域の人々や民間企業の寄付と出資で今の通天閣が建設されました。日本の多くの電波塔は行政が管理するものですが、通天閣は珍しく民間企業が維持運営する電波塔として建ち、その塔だけでなく、周辺地域も含めた賑わいを作りだしていったのです。このように大阪の地は古くから官に頼らずといった気風を持った土地柄です。私達も官に頼らず、民の力を結集して大阪発の新しい日本を築きあげたいものです。

<鉄鋼業界の動向>

相変わらずの低調な荷動きである。復興の足音は遠く、ただ公共工事用のH鋼は上昇基調にある。一旦値上げを飲んだ自動車業界も、今度は原材料の値下がりと国内需要の不振を名目に値下げ交渉に入っている。関東の荷動きは若干回復基調があるようだが、関西にはその兆しがまだ見えない。

<今月の一冊>「成功は一日で捨て去れ」柳井正著

「経営者が頼りなくても、現場がしっかりしている会社は何とかやっていけるのだ。ただし、現場が頑張っているということは強みであると同時に、弱みでもある。世界経済が複雑に絡み合い、変化が激しいこんな時代にあって、会社の行動を迅速に、大胆に変化させ対応していかなければつぶれる可能性だって十分ある。そんな時期に、現場レベルのみの裁量では会社全体を変えるのは難しく、やはり経営者がしっかりと長期的な視野に基づいて大きな方向性の指示を出さないといけない。経営者自らが判断し、行動して見せなければ会社は変われない。」

「商売をする上で、お客様を常に観察することは非常に大事なことだ。観察するとデーターが作れる。つまり数値化できる。何か手を打つとその数値が変わるから、手を打ったことが正しかったかどうか証明できるのだ。しかし、実際の商売人はそれを肌で感じないといけない。数値化する以前に何かを感じ取れるはず。数字以上のものを感じるべきなのだ。数値だけで論理的に考えると、見方が偏る為に、その後の方策を間違えやすいのだ。」


<最近の動き>

1.ミニバイク用アルミホイールへのロゴ入れをさせて頂きました。

2.某博物館で販売するためのペーパークラフトの作品2点を、パッケージデザインと共にお客様と打ち合わせ。次の作品の案件も頂きました。